チームのLINE連絡、便利だけど不都合なこともある?!

クラブの日常や課題、Mybo+の活用事例などを現場目線でお伝えします。

小林 卓

Mybo+開発者。JFA指導者C級ライセンス保有。息子が所属する小学生サッカーチームのコーチを務め、他チームの運営にも携わる。

チームのLINE連絡、便利だけど不都合なこともある?!

2026.06.12ブログ

サッカーチームの連絡ツールとして、LINEグループはすっかり定番になりました。使い慣れているし、既読もすぐ確認できるし、確かに便利です。ただ使い続けるうちに「これ、ちょっとしんどいな」と感じる場面も増えてきました。今日はそのリアルな話を書いておこうと思います。

LINEグループが便利な理由

チームの連絡にLINEグループを使っている理由は、ほぼ全員がすでに使っているからだと思います。アプリを新しくインストールしてもらう必要がないし、使い方を説明しなくていい。これはかなり大きなメリットです。

連絡を送ったあとに既読数が確認できるのも便利です。「読んでもらえたかな」という不安が少なくなりますし、返信がなくても既読がついていれば伝わったと判断できます。急な練習中止や集合場所の変更など、とにかく早く伝えたい場面では特に助かります。

スタンプや写真も使えるので、試合後の集合写真を共有したり、雰囲気よく連絡できるのも保護者との距離感をちょうどよく保つのに役立っていると感じています。

こうした使いやすさから、LINEグループはチームの連絡手段としてすっかり定着しました。最初のうちは特に不便も感じていなかったし、これでいいと思っていました。

でも使い続けると出てくる問題

便利なのは間違いないのですが、チームで使い続けているうちに少しずつ問題が見えてきました。

まず、プライベートのLINEと同じアプリの中にチームのグループが混在することへの抵抗感を持つ保護者がいます。知らないうちに他の保護者と個人的につながってしまったり、プロフィール画像や名前がそのまま見えてしまったりと、プライバシーの境界線が曖昧になりやすいです。

また、グループ内で誰が誰とつながっているかが見えやすいので、「あの人はコーチと仲がいい」「あの保護者はよく発言している」といった関係性が可視化されてしまいます。それが余計な保護者間のトラブルの種になることもあります。

そして一番しんどいのが、担当コーチや代表者と保護者が個人でつながることで発生する問題です。グループではなく個別のやりとりが始まると、そこからどんどんコントロールが難しくなっていきます。

個別LINEがしんどくなった体験談

これは実際に聞いた話ですが、学年担当コーチが保護者からLINEで個別相談を受けたことをきっかけに、チームの雰囲気がじわじわと変わっていったようです。

最初は親切のつもりだった

ある保護者から「うちの子、最近試合に出られていなくて…」という相談がLINEで届きました。試合を担当していたコーチとしては、選手のためになるならと思い、丁寧に状況を説明して返信しました。選手のことを真剣に考えている保護者だったし、親切心で応じたのは当然のことだったと思います。

そのやりとり自体は問題なかったのですが、それが他の保護者に伝わったことで話が変わっていきました。

「ずるい」が広がっていった

「あの子の親はコーチに個別で相談できるらしい」という話が保護者間で広まりました。「うちも聞いてみよう」となるのは自然なことで、次々と個別相談のLINEが届くようになりました。最初は試合の起用方針についての質問が中心でしたが、だんだん「練習のどこを直せばいいか」「ポジションを変えてほしい」といった内容にも広がっていきました。

対応しないと「無視された」と感じる保護者も出てくるし、対応すれば対応したで「なんであの子だけ」となる。どっちに転んでも難しい状況になってしまいました。

相談がサッカーを超えてきた

個別相談が増えていくうちに、内容がサッカーの枠を超えてくるようになりました。「子どもが最近学校でうまくいっていない」「家での様子がちょっと心配で」といった相談も届くようになって、コーチとして答えられる範囲を超えていると感じました。

選手のためになるならと思って返信を続けていましたが、正直だんだん辛くなっていきました。練習や試合の準備に使いたい時間と気力が、LINEの返信に取られていく感覚が続いていました。

結局、返信できなくなった

限界を感じて、個別のLINE相談への返信をやめました。やめるまでに相当悩みましたが、続けることのほうが選手やチームにとってよくないと判断しました。

ただ「やめる」という判断自体も、保護者との関係にひびが入るリスクを伴います。突然返信がなくなったと感じた保護者もいたはずで、その後のチームの雰囲気に影響が出たのは否定できません。連絡ツールの使い方をちゃんと決めていなかったことが、こういう状況を生んだのかもしれません。

プライベートと混在することの問題

この話を振り返ると、根本にあるのは「チームの連絡にプライベートのLINEを使っている」ことだと感じています。LINEはもともと友人や家族とのコミュニケーションツールで、そこにチームのやりとりが混ざっている状態です。

プライベートのツールを使うということは、個人と個人が繋がるということでもあります。グループ連絡だけにとどまらず、個人間のやりとりに発展しやすい構造が最初からあるんですよね。それがチームの連絡という文脈では、思わぬトラブルの入り口になることがあります。

チーム連絡に求めるのはこういうこと

この話からも、チームの連絡ツールに求めるものが少し整理できました。まずコーチや代表者のプライベートなLINEアカウントを使わなくていいこと。個人のスマートフォンに直接つながらない形で連絡ができれば、個別相談が入ってきにくくなります。

次に、連絡の範囲が「チーム全体への一斉送信」に自然に限定されるような仕組みであること。個別のやりとりに発展しにくいツールのほうが、運営側の負担が少なくなります。そして保護者側も、プライベートのアカウントを使わずにチームの連絡だけが受け取れる環境があると、抵抗感なく参加してもらいやすいです。

連絡ツールは「役割」で選んだほうがいい

LINEがダメというわけではありません。LINEは素晴らしいコミュニケーションアプリで、使い慣れた便利なツールであることは間違いないです。ただ「みんな使っているから」という理由だけでチームの公式連絡ツールにするのは、少し立ち止まって考えたほうがいいと今は思っています。

チームの連絡には「全員に確実に届ける」「個人の連絡先を使わない」「一斉連絡に限定できる」という役割が求められます。その役割に合ったツールを選ぶことが、コーチや担当者の負担を減らし、保護者との余計なトラブルを防ぐことにつながると感じています。

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